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Mali

▼はじめに 

西アフリカに位置し、国の中央にはサハラ砂漠が横切るマリ。 

本記事ではマリの基本情報を整理したうえで、7期大梁が渡米した際に知り合ったマリ人Fallaye Diallo(ファライー)さんへの取材をまとめています。 

マリはアフリカの西部に位置し、モーリタニアやニジェール、ギニアなどに挟まれている内陸国です。首都バマコは南西部(ギニア寄り)にあります。フランス領スーダンから1960年に独立したため、マリの国旗はフランスを模したデザインになっています。国土は日本の3倍以上の124万平方kmで、人口は2016年時点で1730万人です。国民の8割以上がイスラーム教徒です。

主要産業である農業では、お米やコットンが生産されています。他にも畜産や鉱業がさかんに営まれています。電気へのアクセス率(人口比)はサハラ以南アフリカの平均35%を下回る26%となっています。

▼Fallaye Diallo(ファライー)さんへの取材

ファライーさんはアメリカでコンピューターサイエンスを勉強されている現在28歳の大学院生で、研究会7期の大梁が日本語教師ボランティアの目的で渡米した際、友達になりました。ファライーさんは以前、マリの首都バマコで生活していましたが、5年前からアメリカに留学・滞在されています。そんなファライーさんに、2016年の12月28日、Skypeで取材をさせていただきました。 

 
 
―マリ人にはどういった性格の人が多いですか? 

 

「みんな家族想いで、年上を敬って、助け合える優しい人が多いよ。家族は本当に大事で、夫は妻を、妻は夫を大切にすることが重んじられているんだ。基本あまり外食せず、家族みんな一緒にご飯を食べるよ。」 

 

―とてもご家族想いなんですね。 

 ファライーさんの家族構成を教えてください。 

 

「両親と自分、他には3人兄弟、4人姉妹の10人兄弟なんだ。父はもうリタイアしたけど以前まで財務省で税金に関わる仕事をしていて、母はうちにいて家事をしていたけど、子どもたちに洋服を作ってくれていたんだ。特別、裕福な家庭ってわけじゃなかったけど、高校も大学も行かせてもらえて。」 

 

―そうなんですね。ところで、どうしてアメリカに? 

 

「小さい頃から興味があったコンピューターサイエンスを学びに来たんだ。当時、首都バマコにサイバーカフェ(日本でいうインターネットカフェ)ができて、お金と時間があればずっとそこにいたんだ。でも、本格的に学んだり仕事したりするには留学しなきゃと思ってね。」 

 

―将来はどういったことをしたいですか? 

 

「5〜10年経ったら、マリに帰るつもりだよ。アメリカでの経験を活かして、『マリの子どもたちを救いたい、役に立ちたい』と思っていてね。マリにコンピューターエンジニアリングの学校を作りたいんだ。」 

 

―すごいですね。

 最後に、私のゼミでジャンベ(Djembe:西アフリカの太鼓)

 を叩く機会がありました。マリではよく叩かれるんですか? 

 

「叩くよ。マリの人にとってすごく大切なもので、お祝い事には欠かせないよ。もちろん全員が叩けるわけじゃないけど、女性はジャンベに合わせて踊りはできるべきとされているんだ。ちなみに僕も日本が好きで、言葉を学ぼうと思ったんだけど、『漢字』で挫折しちゃった(笑)」 

 

―そうだったんですね! ありがとうございました。 

▼編集後記(大梁) 

 ファライーさんは、同じプログラムに参加していた女性の向かい側の部屋にたまたまいらして、僕がアフリカの勉強をしていると知っていたその女性が彼を紹介してくれました。彼に「55カ国プロジェクト」のことを伝えると、とても喜んで色々なことを話してくれました。「日本人はアフリカのことを知らなすぎる」という認識は一致していて、質問に答える姿勢には熱意を感じました。僕は彼のためにも本プロジェクトを続けて恩返しがしたいと思うとともに、こんなに尊敬できる友人を持って幸せだと感じました。 

Fallaye Diallo(ファライー)さん
​マリの位置
マリの国旗
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