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Malawi

アフリカの温かい心

一部のマラウイの人々は貧困の中に生きているかもしれませんが、彼らは自分たちのコミュニティの中で互いに傷つけあったり殺しあったりすることはありません。マラウイの人々は平和の中に生きています。

 

マラウイには12もの民族が存在しますが、それぞれが対立することもありません。独立後マラウイには紛争が起きたことは一度もなく、さらには周辺国の紛争に巻き込まれたことも一度もありません。だから人々は戦争を知らないのです。

 

マラウイの人々はいつでも訪れる人々を歓迎します。もし観光客や来訪者が困っているようであれば進んで助けてくれるでしょう。​

 Mr. Stephen Mmodzi

エコツーリズム

 

以前の政府は観光業に対して規制をしていましたが、1990年代から政府がマラウイのエコツーリズムの可能性に着目し始めました。エコツーリズムにおいて旅行者は、どのように環境を守ればよいのかや、マラウイの人々がどのように生活しているのかを学べます。お土産の免税店やマラウイ文化の体験アクティビティなどが特に人気です。マラウイの伝統的なダンスにはグレワンクール(Gule Wamkulu)というものがあります。このダンスは主に男性によって結婚式、葬式、7月の収穫期などに踊られるものです。このダンスは17世紀ごろから存在するといわれていて、踊り手は木の仮面をつけて死神、野生動物、奴隷貿易の取引人などに扮して踊ります。グレワンクールでは人々にモラルや社会的な価値観を伝えるために、踊りの中に社会的に間違った行為を象徴する動きを取り入れることもあります。 グレワンクールについての詳細情報はこちら(UNESCO) 

エコツーリズムを持続可能にするための努力

 

政府はマラウイの山や木、動物はマラウイの人々が所有するものであるということを決定し、政府は国民に自然を守ることを要求しました。政府はもし自然をうまく守ることができれば、エコツーリズムが軌道に乗りそこから国民は利益が得られるので、国民は環境を守るために努力をするだろうと考えていました。しかし現実はそううまくはいきませんでした。人口の増加によりエネルギーや土地、経済的利益へのニーズが増大したためです。 

人々は生活のために薪やメイズを育てる土地が必要なので、仕方なく木を切らなければならないこともあります。さらに、動物たちの住む土地に侵入する人々と野生動物との間の衝突も見られます。マラウイ南部に位置するリヲンデ国立公園とマジェテ自然保護区では野生のゾウが大量に繁殖し問題になっています。この地域の野生のゾウたちは地域住民の居住区域に侵入し、家や畑を荒らしたり住民を殺してしまったりしています。そのため、地域住民は自分たちの生活を守るため野生のゾウを攻撃したり殺したりしています。これを受けて政府とAfrican ParksというNPOはリヲンデ国立公園とマジェテ自然保護区からマラウイ北部のンコタコタ自然保護区へと500頭のゾウを移動させることを決め、2016年の7月から実施しています。 

“500 Elephants”についての詳細はこちら (500 elephants) 

私たちはこのような問題も抱えていますが、状況は人々の努力によって良い方向に変わりつつあるのではないかと考えています。大統領により発案され、2016年1月18日から始まった4か月間の植林キャンペーンで国民1人につき4本に当たる、6000万本もの植林に取り組みました。私自身も500本近くの木を自分の土地に植え、今も管理しています。 

植林キャンペーンについての詳細情報はこちら 

「一村一品」(OVOP)運動

 

このプロジェクトはジェトロやJICAによってサポートされているものです。マラウイには農家の支援のために始まりました。日本の方々が農家の人々にどのように彼らが作った商品をマーケティングするかを教えてくれました。このサポートを受けるまで農家の人々はビジネスやマーケティングについての知識を持っていませんでした。しかし彼らは商品を素晴らしパッケージとともに販売できるようになり、国内での売り上げを伸ばすことができました。それだけではなく、彼らの商品をまだわずかではありますがヨーロッパ諸国や日本にも少しに輸出することもできるようになりました。マラウイは熱帯地域にあるため、数多くの植物や動物たちが暮らしやすい環境です。そのためか、マラウイはハチミツ、モリンガ(コーヒーや紅茶、観賞魚と共に日本にも輸出されています)、マカダミアナッツなどの食料品が有名です。食料品などは傷みやすく輸出するのが難しいため、今後食料品以外の製品にも力を入れていきたいなと思います。 

日本の方々へのメッセージ

 

日本の外務省の各国の安全についての情報が掲載されているホームページを見ると、アフリカは危険な場所として紹介されているように思えます。これらの情報を見て誰がアフリカに行ってみたいと思うでしょうか。誰がアフリカに興味を持ってくれるのでしょうか。マラウイで何が起きているのかに興味を持ってください。日本にいる皆さんにできることはたくさんあると思います。 

成田空港第一ターミナル内にある、「一村一品マーケット」

​(マラウイをはじめとしたアフリカ諸国の物品が販売されていた)

マラウイ大使館にて

(マラウイから日本へ輸入されたマカダミアナッツを使った商品などが飾られていた)

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